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Eighting out in Japan

メルクの1Qは好調

米製薬大手メルクが発表した2018年1Q決算は良好でした。

売上高は100億ドルと前年同期比94億ドルから増。調整後1株純利益は1.05億ドルとアナリスト予想はの1.01ドルを上回りました。

メルクは糖尿病治療薬に強かったですが、最近では癌治療薬のキルトイーダが主力となっており、こちらの売上は14.6億ドルと前年同期2倍に拡大しています。

キルトイーダは日本の小野薬品と米ブリストルマイヤーズ・スクイブが販売している癌治療薬で、日本でも高額な単価で叩かれたオプシーボの競合薬です。

従来は化学合成で製造していた製薬でしたが、慢性病の治療薬はあらかた開発されたので、より難病や希少な病気の治療のため、バイオ医薬品の開発に移っています。

全世界の売上が10億ドルを超える薬をブロックバスターと呼びますが、今はブロックバスターを抱えることができるか。販売前の臨床段階の製薬をいくつ抱えているかが、製薬会社の評価になっています。

ただ、バイオ医薬品の開発コストは高まり、有望薬を開発しにくくなっていることから、武田薬品シャイアー買収交渉のような事例は続くでしょう。

さて、メルクですが、キルトイーダに代表されますが、永年患者に必要な薬を開発し続け、株主に報いてきた銘柄です。

ジェレミー・シーゲルの『株式投資の未来』でも高いパフォーマンスがあったことで有名ですが、コツコツ買い増ししていきたい銘柄です。