これから投資を始めるのであれば(VTI・VT・VOO)
自分が老後のときに年金で生活できるか不安。投資は必要とは思うものの、何から始めたらいいか分からない。あるいは投資なんで博打を思っている日本人は多いと思います。
ただ、年金に関しては現状より改善する見込みは日本の財政からすると望み薄で、20~30代で投資の勉強をして実際に実行に移す人とそうでない人には恐ろしい差が生じる可能性があることは間違いありません。
というのも投資は経過年数が大きくなればなるほど指数関数的に差が大きくなるものだからです。例えば、日本円で100万円を銀行に預けたとしても0.01%の金利では100円にしかなりません。
しかしながら、株式で配当利回り3%ある株に投資すると、翌年には100万円が103万円となり、その次の投資は103万に3%の配当がつけば106万900円になります。株価変動はあるものの投資年数が長くなればなるほどブレの大きさは小さくなってくるはずです。
さて、とはいっても最初は何に投資していいかさえ分からないという方は多いでしょうが、コツコツ定期的に投資し、長い年数をかけて資産を増やしていくという前提であれば、バンガード社の下記のETFで十分な気がします。
まずは証券会社の口座を開設して、NISAや積立NISAを設定することが前提ですが、
NISAは120万の非課税が5年、積立NISAは40万の非課税期間が20年続きますので、自身の投資可能金額と相談してNISAと積立NISAを選ばれるのがいいと思います。
私はドル建の資産を増やしたいので通常のNISAを選択しています。
▼一般NISAでのお薦め
1.バンガード・トータル・ワールドストックETF(VT)
先進国や新興国を含む約47カ国、約8,000の大型、中型、小型株に投資する商品。全世界の時価総額の98%をカバーする商品。個人でこの規模で分散投資することが無理ですし、通常のプロも無理でしょう。
設定来のパフォーマンスは6.33%と十分です。経費率も0.1%と非常に低廉。正直勤め先の確定拠出年金もこれの1択でいいのにと思う位です。
単年度でVTのパフォーマンスを上回るファンドは沢山あるでしょうが、10~20年ではほとんどパフォーマンスはVTを下回ると思われます)。
2.バンガード・トータル・ストック・マーケット(VTI)
世界の覇権国であり、機軸通貨ドルの米国の投資可能金額を100%をカバーする凄いETFです。
世界を席巻する企業、例えばアマゾン、グーグル、フェイスブックなどは米国から生まれています。法治国家であり、株主還元が経営者の責務と考えられ、次々とイノベーションが生まれる米国の活力は今後も続くでしょう。日本と違い先進国では珍しく人口が増え続けていることも魅力です。
設定来のパフォーマンスは7.01%で経費率は0.04%とタダみたいな金額です。
3.バンガードS&P500ETF(VOO)
米国の大型株の代表的な指標であるS&P500に連動するETFです。
世界一の投資家であるウォーレン・バフェットも自分の死後、妻にはS&P500で運用するように薦めていますね。
S&P500の輝かしいパフォーマンスはジェレミー・シーゲル著の株式投資の未来の一読をお薦めします。設定来のパフォーマンスは14.74%、経費率は0.04%となっています。
- 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: 単行本
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▼積立NISAでお薦め
ドル建で積立するのは敷居が高い、それ程投資額をそれほど多く取れないという方は積立NISAで始めるのがよいですね。
1.楽天・全世界株式インデックスファンド
ドル建のVTに連動するファンドです。日本円で取引できる安心感があります。
2017年に答申ブロガーが選ぶ「Fund of the year 2017」の1位に選ばれてますね。おそらく、金融機関に進められる金融商品より、自身で勉強されてるブロガーの方が投資家にとって有用な情報が多いと思います。何故なら金融機関はあくまで金融機関の利益になる商品を進めるという成約がありますよね。
世界&全米に「丸ごと投資」できるファンドが「Fund of the Year 2017」を受賞! | 楽天証券
経費率は0.2296%とオリジナルより高いですが、自分直接VTに投資するよりは敷居が高く、これから投資を始める人には十分でしょう。逆に投資信託で0.5%を超える商品はリターンを経費が食ってしますので、注意が必要です。
2.楽天・全米株式インデックスファンド
こちらも楽天が展開しているバンガード社のVTIに連動するファンドです。
同じく「Fund of the year 2017」の3位につけています。米国の今後の成長にかけるファンドですが、おそらく私を含め自分の勤め先のパフォーマンスよりかなり上回るでしょう。
アップルのアイフォン、アマゾン、グーグル、フェイスブック、ネットフリックスとここ10~20年であらゆるサービス、商品に振興アメリカ企業が進出してますし、時価総額も日本企業ともう比較ができないレベルとなっています。
3.ifree S&P500インデックス
S&P500に連動するファンドとしては大和投資信託のifree S&P500インデックスがいいですね。従来のS&P500連動の商品は経費率が高いのが多かったですが、こちらは0.243%と低廉です。
以上積立投資をする際のお薦め商品ですが、ただどの商品も早く積立を始め、長く投資期間を設けるのが前提です。プラス、収入を増やし、支出を減らすことにより投資可能金額を増やし、種銭を増やしていくことが肝要です。
ぜひ、会社収入に頼らない経済的自由を手にしたいですね。