東芝 3Q大幅赤字
日本経済新聞によると東芝は2017年4月~9月の3Qが4,000億円前後の赤字になるとのこと。昨年12月に発表した米原子力子会社ウェスチングハウスが買収した原子力サービス子会社CB&Iストーン・ウェブスターに絡み、原子力発電所建設で6,000億円の赤字が生じるものによるもの。
東芝は2006年当時54億ドルでウエスチングハウスを買収し、東芝が保有しているBWR(沸騰水型)に加え、海外で主流型であるPWR(加圧水型原子炉)事業を推進する体制を取りましたが、2011年の震災後にアメリカで原子力発電建設に対する規制強化がされたことにより、プロジェクトが想定どおりにうまくいかない環境になっているようですね。
仏原子力大手のアレバもフィンランドのオルキルオト原子力発電所の建設に絡み、50億ユーロ超のコスト増を招き、フランス政府が救済に入ることになりました。
東芝はスマートフォンやサーバ向けに使われる半導体のフラッシュメモリー事業を分社して一部株式を売却し、2017年3月期の債務超過を回避したい状況ですが、株主資本強化や設備投資資金捻出のためには更に事業の切り売りが必要になりそうです。
14日(火)が会社の3Q発表日ですが、発表内容が注目が集まりそうです。
連続増配株投資家としては、投資の範疇には入りませんが、日本を代表する企業ですので、気になりますね。